着る住む食べるのブログ

タイトルの通り、衣食住に関わる事をアップしていきます。特にインテリアとアパレルは仕事として経験ありますので、よりリアルな情報をお届けするつもりです。食は趣味程度に(^-^)

家具の正しい選び方

こんばんわ。

 
今回は家具の正しい選び方をお伝えします。
一言で家具と言っても種類が沢山あり過ぎて今回だけでは伝えきれません。
それぞれに関してはまた違う回でお話しするとして、
今回は家具選びに共通する事を書いてみます。
 
みなさんは家具を選ぶ時はいつでしょうか?
 
私がご案内してきて多かったのは、引越しのタイミングです。
そう、自分の、家族のライフスタイルが変わるタイミング。

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インテリアに多少なりとも興味がある方であれば、
これから始まる新生活、真っさらな部屋に何を置こうかと
心躍る一大イベントになるはずです。
 
新しい暮らしをワクワクして想像する。
夢は膨らみ希望は高まるばかりです。
多少の不安も交えながら...。
 
オシャレなインテリアショップを雑誌やウェブでリサーチしまくって、

さあ行こう!

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…と、ここで一度クールダウンをお願いします。
水を差すようで誠に申し訳無いのですが、
はやる気持ちを一旦落ち着かせて下さい。
 
そして、下の点をハッキリさせて下さい。
1:部屋の図面(cmが明記してあるもの)の有無
2:今後ライフスタイルがどう変わるか
3:設置予定の家電のサイズ
 
これらがハッキリしてないと
せっかくの新生活が悲惨なスタートとなることでしょう。
 
 
1:図面
図面不携帯で家具を探す。
そんなことある?と思われるかもしれませんが、
結構な確率で遭遇しました。 
 
ワクワクが抑えられなくて見切り発車で購入する方は実際多いのです。
もちろん売る側はハッキリしないのに売れません(常識的な販売員は…)。
でも、それでも気にしない方は「大丈夫!」と言って買って行かれます。
で、結果…
・部屋の大きさに対して大き過ぎる、もしくは、小さ過ぎる。
・部屋と家具との相性が悪い。
・そもそも部屋に入らない。
 
「大丈夫!」と思ってしまう原因は
一度部屋を内覧した記憶と感覚、
そしてワクワク感のみで購入を決意しているからです。
偶然、図面を持っていても「cm」の記載が無く
ある数字は「◯㎡」や「◯畳」。
これを持参して図面と言われてもざっくりしかわかりません。
つまり、販売員もざっくりしたアドバイスしか出来ません。
プロだからわかるでしょう?
と言われたこともしばしば…。
例え何年キャリアを積んだとしても、わかりません。
知ってるのは不動産屋さんと、現地に行って測った方だけです。
 
ちなみに、
家具が大きければ大きいほど、家の図面だけの問題では収まりません。
家の玄関にさえ辿り着け無いケースも起きます。
マンションであれば、エレベーターに入らない、
入らなければ階段?階段も曲がりきれない…。
最後の手段、人による吊り上げか、クレーン?
いやいや、それにも一回現地を調査する手間が必要です。

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要するに、
家具を搬入車から降ろして部屋の指定場所までの
運ぶルートをクリアにしておかなければ安心してはいけないという事です。
これは、販売する側の責任でもありますが。
 
 
次に、家具の相性について少々述べます。
まず相性が悪い結果、まとまりの無い部屋になります。
チグハグで、アンバランスな落ち着きの無い雰囲気が出来上がるでしょう。
 

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一つの原因として、複数の店で細々と購入することが考えられます。
購入前に夢膨らませてリサーチした通りに、
あのチェアはA店で、テーブルはB店、ラグはC店。。。
という感じで気持ちのおもむくまま選ぶとこうなりがちです。
図面で家の全体像がしっかり把握されていないとこうなります。
内覧が出来てるのであれば、写真を撮っておいたほうが間違いは起きづらいです。
 
洋服と違って家具は、メーカーやブランドを超えたミックスは結構難しい。
なぜなら、単純に洋服と違って経験値が少なすぎるのです。
洋服は毎日何を着るか考えます。
余程無頓着な人でなければ、誰と何処にどんな気分で?
と、想像して決めるという事を毎日やります。
しかし、インテリアのことはどうでしょう?
 
正直申しますと、
お店の販売員でもセンス良くミックスできる人は少ないのではないでしょうか。
逆に、普段から趣味で感度高くされてる人は
インテリアを仕事にしていなくても可能だと思います。
 
 
2:ライフスタイル
そもそも、なぜインテリアを変えることになったのでしょうか?
人それぞれですが、
仕事を変えた、転勤になった、子供が出来た、または子供離れしたなど。
とにかく、今までのライフスタイルに変化があるタイミングです。
その時に部屋に合う家具、人数に合う家具、気分を変える家具を選びます。
 
例えば、家庭を持つパターンでよくあるのは
インテリアを決めるのは奥様、お金を出すのはご主人。
大抵は最初にいろいろとお店を回っているのは奥様なので、
奥様の要望のみが強く反映されます。
恐らくご主人とも話し合っているはずなのですが。。。
主婦の方であれば家にいる時間が多いのでよりそうなる傾向があります。
しかし、ご主人も帰ったら家にいる時間は貴重なはずです。
 

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家にいる時間。
これは仕事や学校、外にいる時間を充実させたものにする為に非常に貴重な時間です。
新しい環境はただでさえ緊張するものです。
家を自分の安らぎの場所にせずして、どこで心と身体をほぐすのてしょうか。
そして、この忙しない世の中で生きる現代人には、家にいる時間の「長さ」ではない、時間の「濃度」が重要です。
どう気持ち良く過ごせるか。
濃密な時間にするにはライフスタイルに合うインテリアプランが必要です。
家族がいれば、家族一人一人の要望に合ったものを。
それも変化したライフスタイルに合ったものです。
 
それを家族と、または単身であればご自身のこれからのライフスタイルを
じっくりと具体的にイメージして下さい。
次の部屋で自分はどう過ごしたいのか、どうありたいのかを。
 
3:家電のサイズ
これに関しては少々具体的に説明します。
 
まず、家具を選ぶのに家電は重要な要素です。
引っ越しのタイミングであれば新調することも多いでしょう。
詳細な図面があっても、家電のサイズが分からなければ、
家具のサイズは決められません。
特にTV、DVDデッキ。
そして、エアコンのサイズと設置高さが重要になってきます。
 
TVやDVDデッキは結構気にする方が多いのですが、
だからこそ油断しやすいです。
良くあるのは、取説のスペックでデッキ本体の外寸だけを気にして
TVボードを選ぶとデッキがボードに収まらないパターンです。
と言うのは、機器を設置する際にデッキの背面の差し込み口にコードをつなぐと
その分、奥行き寸法が増えるからです。
よほどギリギリの収納をしなければ大丈夫ですが、
このケースは起きやすいので要注意。
アンプやスピーカーも然りです。
 
またTVの大きさは、
本体がTVボードの幅に収まるかという点、
それから、
TV本体とTVを見る距離はどれくらいがベストかという点
それらを踏まえて決めて下さい。
 
TVボードに収まるかどうかは、TV本体とボードの幅と奥行きを調べれば簡単です。
TV本体の幅の1.5倍の長さのボードがあればバランスも良いでしょう。
 
TVを見る距離はどれくらいがベストか?
必要な距離の出し方として、
テレビ画面の高さの3倍の距離が良いと聞きますが、
個人的にはこれでは近すぎと感じます。
私は家で5倍にしてます。もちろん個人差があります。
 
ちなみにこの距離ですが、注意すべき点があります。
座った時の頭の位置、
つまり目と画面の距離と更には目の高さがどこになるかです。
ソファに座って見るとしても、浅く座るか深く座るかは人それぞれです。
ソファの奥行によってTVとの距離は軽く見積もっても50cmは変わります。
そして、ソファの座面の高さとTVボードの高さの兼ね合いによって
TV画面の見え方も変わります。
人間は目線を少し下げて見たほうが楽なので
TVのほうが低くないと疲れやすくなります。

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そして、エアコン。
これが曲者です。
設置はもちろん壁面の上部にされます。
で、図面上にもエアコン設置箇所が書かれてる事が多いです。
(書かれて無かったら更に注意!)
しかし、エアコン本体の幅は分かっても
壁面のどの高さで取り付けてるか分からないので、
その壁面に背の高いキャビネットやシェルフなど取り付け不能の場合が起こります。
エアコンは室外機の兼ね合いもあり、気軽に設置場所を変更出来ません。
家具を合わせるしかないです。
 
この回では家電のサイズに焦点を当てましたが、これはデザインにも言える事です。
家電のデザインが家具のデザインを壊してしまわないか?
家具と家電は一緒に考えないといけません。
 
 
さて、今回は「住む」の観点でお送りしました。皆さんの為になりましたでしょうか?
何かの一助になれば幸いです。
 
 次回の「着る住む食べる」はどれにするかまだ決めてません。
ちゃんと書くって結構大変ですね…。